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前川 藤夫
no journal, ,
分離変換技術は、高レベル放射性廃棄物の減容化及び有害度低減のための技術である。原子力機構では、加速器駆動システム(ADS)による分離変換技術の開発を進めており、これを促進するためにJ-PARC核変換実験施設の建設を計画している。本講演では、ADSによる分離変換技術と核変換実験施設の概要について述べる。
湊 太志
no journal, ,
r-process元素合成は、種となる核種が中性子捕獲と崩壊を繰り返して核図表上の中性子過剰領域を経由しながら、重い元素を合成する。r-process元素合成をコンピューターでシミュレーションする際、中性子過剰領域にある核種の中性子捕獲反応断面積のほとんどは実験的に測定されていないため、理論計算で予測された断面積が使われている。これまでにスイス・ロシアやオランダ・ベルギーの研究グループによってr-process元素合成のための中性子捕獲反応断面積の理論予測値が提供され、年間合わせて80件以上の論文が引用している。一方で、原子力機構核データ研究グループを含めた日本の研究グループでは、安定核種の中性子捕獲反応が重要となるs-process元素合成用の断面積データベースが過去に作成されたものの、r-process元素合成用の断面積データベースは作成されていない。本講演では、今後r-process元素合成用の中性子反応断面積を提供するために何が必要か、そして従来研究に比べて利点を作るためにANNRIを用いて何が考えられるかについて問題提起する。
藤 暢輔
no journal, ,
J-PARCの物質・生命科学実験施設(MLF)のBL04に設置された中性子核反応測定装置(ANNRI)においてパルス中性子を用いた多重即発線分析法(TOF-PGA)の研究開発を実施してきた。本発表では、同手法の特長を従来法との比較によって解説するとともに、同手法を放射性核種を含む白金族試料に適用し、その分析可能性について検討した結果について報告する。Tc-99とPd-107を含む白金族試料を模擬した試料を測定し、それらの鮮明なピークを確認できた。Tc-99とPd-107は他の多くの放射性核種に比べて同定と定量が困難であるが、ANNRIにおけるTOF-PGAでは高確度な測定が可能であることを示唆する結果を得た。また、白金族元素についてもTOF-PGAにおいて明瞭なピークを確認することができた。
岩本 修
no journal, ,
日本ではJ-PARCの中性子源を利用した核データ測定を精力的に進めているが、世界的にもCERNのn_TOF, LANLのLANCEなどで、高強度のスポレーション中性子源を用いた測定が進展しており、様々な新しいデータが数多く公開されてきている。また、新たな測定データと相まって、核反応計算コードの開発も進展しており、JENDL, ENDF, JEFF等の核データライブラリーも2010年代前半に新たなバージョンが公開されるなど、近年、核データの精度、信頼性の向上のための活動が、活発に行われている。世界の核データの現状と展望について概観する。
呉田 昌俊
no journal, ,
核物質の非破壊測定技術に係わる世界の動向と、原子力機構基礎工学研究センターが研究開発に係わってきた成果、また、新しい取り組みについて報告する。具体的には、米国の次世代保障措置技術イニシアティブの現状、He-3代替中性子検知技術開発、人形峠に設置した高速中性子直接問いかけ法装置開発、中性子共鳴濃度分析法技術開発、アクティブ中性子非破壊測定技術開発について概要をまとめる。
原田 秀郎
no journal, ,
J-PARC/MLF/ANNRIを用いた研究で必要となる中性子共鳴分光法の基礎概念を解説する。具体的には、中性子共鳴研究の歴史、中性子共鳴公式、ドップラー効果、中性子捕獲断面積の導出原理、および最近の話題について概要を解説する。
寺田 和司
no journal, ,
マイナーアクチニドの中性子捕獲断面積の誤差を半減させることを目的として、「マイナーアクチニドの中性子核データ精度向上に係る研究開発」プロジェクトが進められている。本プロジェクトの研究課題の一つとしてJ-PARCのANNRIで中性子全断面積の測定体系の構築を行っており、その性能試験を目的に金の全断面積測定を実施した。本発表では、ANNRIにおける全断面積測定の開発状況について報告する。